祭りの季節／堺市のフレアス訪問マッサージ

秋祭りの季節ですね。施術者の中井です。

 

当施術所のある堺市はふとん太鼓やだんじりが盛んで、

 

今の季節、街のあちこちに提灯や横断幕が掲げられていて、

 

祭りが近づいてくる高揚感を感じます。

 

 

祭りの季節にいつも思い出すのは、以前、

 

高齢者施設で働いていたときのことです。

 

秋らしい雰囲気を演出するために、

 

館内放送でだんじりの祭囃子を流したところ、

 

食堂でぼんやりしていた認知症の男性の入居者さんが、

 

「だんじり、どこや！！」と、

 

血相を変えて車椅子で廊下を走り回り、

 

だんじりを探し出しました。

 

「だんじり来てるんか？」

 

と、ほかにも探す入居者さんが続出しフロアは大混乱。

 

慌てて放送を止めたところ、

 

その男性は「だんじり、どっかにいってもうた」と、

 

目に涙を浮かべて悲しんでいて、

 

「かわいそうなことをしてしまった」と胸が痛みました。

 

認知症になっても、祭りの音で沸き立つ高揚感は、

 

しっかり体に染みついているんですね。

 

わたしも泉州で生まれ育ったので、

 

おばあちゃんになって認知症になったら同じ反応するかもしれません。（中井）